photo © Kazashito Nakamura

小曽根真《ピアノと弦楽のための協奏曲 2011》の演奏用楽譜レンタルが開始されました。

《ピアノと弦楽のための協奏曲 2011》（2011/2021）は、フランスのオーヴェルニュ室内管弦楽団の委嘱により作曲され、同年、クレルモン＝フェランにて、作曲家本人のピアノ、アリ・ヴァン・ベーク指揮、同管弦楽団により世界初演された。

その後、一部改編され、2021年に小曽根のピアノ、角田鋼亮 指揮、オーケストラ・アンサンブル金沢によって日本初演された。この演奏会では、小曽根が編曲したモーツァルトの《ピアノ協奏曲第9番KV 271「ジュノム」》も本人のピアノにより演奏されている。

2011年、作品の作曲中に東日本大震災を経験した小曽根は、東日本大震災で被災した人々への追悼の祈り、そして、そこからの復興への祈りを込めて、このピアノと弦楽器のための協奏曲を完成させた。

元旦から能登半島地震により日本中が自然災害の恐ろしさを再び噛み締めることとなった今年、自身の出身地でもある神戸で、太田弦 指揮の神戸室内管弦楽団と共に、小曽根は再びこの作品に取り組む。「人間と自然との対峙」を見据えながら、「人々の日常と世界平和への想い」を奏でる渾身の演奏に耳を傾けていただきたい。

ピアノと弦楽のための協奏曲 2011
Concerto for Piano and Strings 2011

小曽根真 Special ろうきんコンサート 2024
小曽根真（ピアノ）、太田弦（指揮）、神戸室内管弦楽団
2024年4月20日（土）15:00　尼崎市総合文化センター（兵庫）
2024年4月21日（日）14:00　神戸文化ホール（兵庫）
https://www.kobe-ensou.jp/schedule/3432/