小出稚子《へび》世界初演
photo © JUMPEITAINAKA
2025年1月17日に愛知県芸術劇場コンサートホールで開催される名古屋フィルハーモニー交響楽団「第530回定期演奏会〈エモーショナルな音楽〉」において、小出稚子の新作《へび》が、ロベルト・フォレス・ヴェセス指揮の同交響楽団により世界初演される。
同交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスとしての委嘱第4作目となる今作は、タイトルの通り、ヘビがテーマとなっている。(ちなみに、巳年は全く関係ないとのこと。)
作曲家によると、子供の頃は、ヘビは身近に存在する生物で、ヘビにまつわる思い出も多々あるようだが、「気づけばもう何十年と私の生活の中に現れていない。ヘビとの接点がいつの間にか消えてしまっていたことに気づきもしなかった。
しかし最近名フィルの演奏を聴いていた時、何故かふとヘビのことが頭に思い浮かんだ。ヘビっぽい音がしたのだ。それを頼りに、何がへびっぽかったのか?その音の特徴や楽器の組み合わせなんかの記憶を手繰り寄せ、整理し、図鑑や本を熟読し、ヘビ関係のyoutubeを熟視聴し、元々爬虫類が苦手なので鳥肌を立てながら蛇の音楽をかいた。」
テーマを見つけると、そのテーマを溢れる好奇心と飽くなき探究心で突き詰めていく小出は、蛇の研究者や愛蛇家にも話を聞いたという。小出がこのテーマをどのような視点で捉え、どのような音楽を紡ぎ出したのか、新作への期待が高まる。
小出稚子
《へび》(2024)
オーケストラのための
Snake
for orchestra
【世界初演】
ロベルト・フォレス・ヴェセス(指揮) 名古屋フィルハーモニー交響楽団
第530回定期演奏会〈エモーショナルな音楽〉
2025年1月17日(金)18:45/1月18日(土)16:00
愛知県芸術劇場コンサートホール(愛知)
https://www.nagoya-phil.or.jp/2024/011516414626426.html