photo © Universal Edition / Eric Marinitsch
作曲家、ヴォルフガング・リームが7月27日、72歳で亡くなりました。戦後ドイツを代表する作曲家の一人として、これまでにオペラや管弦楽、そして室内楽に至るまで、あらゆる分野に数多くの作品を残し、その音楽は世界中の聴衆を魅了してきました。カールスルーエ音楽大学での教授職などを通じて、後進を育てることにも尽力しました。
日本では、武満徹監修によるサントリーホール国際作曲委嘱シリーズの中で、シリーズ2年目の1987年に取り上げられており、その注目度の高さが窺い知れます。60歳を迎えた2012年にはモノドラマ《猟区》の日本初演が行われ、2019年には室内オペラ《道、リュシール》日本初演が行われるなど、重要な作曲家の一人として、演奏会のプログラムにもしばしば取り上げられてきました。
ヴォルフガング・リーム氏のご冥福を心よりお祈りします。
- [関連記事]
- In memoriam Wolfgang Rihm - Universal Edition